【木版画職人の姿勢と摺りの技術】
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私の周囲にいた木版画の摺り職人たちは、子供の頃からその姿を目にしていましたが、皆一様に背中が曲がっており、生活も非常に厳しそうに見受けられました。それも無理のないことで、職人として一人前と見なされる証が、実はその曲がった背中であったのです。
摺りの作業は摺り台に版木を置き、その上に絵の具を塗って紙を重ね、バレンで強くこすります。この工程で重要なのが、バレンに込めた力をしっかりと版木と紙に伝え、美しい摺りを実現することです。これが評価の基準となっていたため、自然と体勢は前傾姿勢になり、長年続けるうちに背中が曲がっていったのでした。
さらに、摺りの工程は一日に何時間にも及びます。細かく繊細な作業が連続するため、職人は集中力を維持したまま同じ体勢を長時間保たなければならず、それが慢性的な筋肉の緊張や骨格の歪みを招きます。
【 職人の身体的負担と整体体験】
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私の父も、体調を崩した際に接骨院を訪れ、整体を受けたことがあります。しかし、すでに背中が完全に曲がっていたため、整体による力の加圧に骨がきしむような激痛を感じ、到底耐えられなかったと言います。
私自身も職人の一人として整体を受けたことがありますが、まだ若かったため大丈夫でした。最近では再び接骨院を訪れた際、先生と話す中で「背中が曲がるのは股関節から前傾姿勢を取れていないからだ」との説明を受けました。適切に股関節から前傾できていれば、完全に背中が曲がりきるということは少ないとのことでした。
また、身体の負担が長期化すると、局所的な痛みにとどまらず、自律神経の乱れや睡眠障害、さらには内臓機能にも影響が出てくる場合があります。整体による矯正も万能ではなく、柔軟性や筋力の低下が進んだ身体には痛みを伴う調整となるため、予防こそが最善の方策であると痛感しました。
【身内の深刻な脊椎損傷の発見と手術判断】
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ある時、身内の者が背中の痛みを訴えて二ヶ月間も寝たきりになりました。どの病院でも原因がわからず、最終的に大きな病院で詳しく検査した結果、背中の骨の第三椎骨付近が砕けており、現在は固まりかけているという診断が下されました。
その後、医師から「将来的に神経が圧迫され、足に力が入らなくなり歩行困難になる可能性がある」と告げられました。提案されたのは、脊椎を固定する手術でした。メリットとしては、術後のリハビリ次第では歩行能力を維持できること。一方、デメリットとしては、背中を曲げることができなくなるため、足の爪切りや靴下を履くなどの日常動作が困難になるという点でした。
手術を受けるか否かという選択は、本人だけでなく家族にとっても重大な決断でした。手術のリスク、術後の生活、経済的な負担、すべてを考慮しなければならず、その重さに圧倒されたことを覚えています。なお、その身内も過去に木版画の作業をしていたため、この疾患が職業との関係性を持つ可能性を感じずにはいられませんでした。
そのため、この問題は個人の判断だけでなく、文化としての職人支援のあり方を再考する契機でもあるのです。高齢化が進む中、身体の限界を超えてまで働き続けることが美徳とされてきた価値観を見直す必要があります。
【木版画職人に多い職業病・身体リスク】
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私が知る範囲で木版画に携わっていた方々の中には、特に摺りを主に担当する人たちは脊柱管狭窄症によって歩行が困難になり、手術を受けた方が3人います。そのうち1人は、手術後10年ほど、不調を訴えなっがら仕事をしていらっしゃいましたが、その後、歩行不能となりました。また、私の父も5分以上歩くことができず、自然骨折を経験しました。
さらに、首の骨に異常をきたし、長時間下を向くことが困難になった方や、多くの方が腱鞘炎に悩まされているという現状があります。
70歳くらいで症状が強くなってくる、木版画に長く携わってきた人々に共通する事例であり、長寿社会において職人を続けることの身体的リスクの高さを物語っています。そのため、日々の肉体管理が欠かせない時代に入っていると言えるでしょう。
こうした症状は、加齢によって自然に起こる変化とも捉えられがちですが、実際には長年にわたって身体を酷使したことによる明確な影響といえます。特に首の疾患は、長時間下を向く作業の蓄積が原因であり、日常生活にも大きな支障をもたらします。スマートフォンやパソコンといった現代機器と違い、木版画は繊細な手作業が要求されるため、一層の集中と身体の固定が必要となるのです。
腱鞘炎についても、痛みが日常生活に及ぶ段階では、バレンを持つことすら困難になります。これは職人としてのキャリアに直結する重大な問題であり、早期の対策と持続可能な作業環境の整備が急務です。
【長寿社会と職人生活の矛盾】
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このような疾患に悩まされる将来が現実として迫っているのですから、本来であれば三十代後半あたりから、病気に対する対策を講じるべきだと考えます。
しかし、現実には多くの職人が一般のサラリーマンの労働時間とくらべると低賃金であり、かつ週休2日とか、年休120日とか無縁の時間労働の中で、そういった身体のメンテナンスや健康管理に意識を向ける余裕がないのです。
これにより、症状を自覚した頃にはすでに回復が困難な状態に陥っていることも少なくありません。年々、寿命が延びていることが話題になっている昨今、社会における職人の在り方について、もっと文化的な視点から影響力のある立場の方々に目を向けてもらいたいと、強く願っています。
加えて、技術や経験を持つ職人が体調不良や障害により職を離れることは、文化財の継承や後継者育成にも大きな影響を与えます。労働環境の改善は、単なる個人の健康問題にとどまらず、職人文化そのものの持続可能性にも関わってくるのです。
長寿が当たり前となった現代社会において、職人が現役でい続けるためには、身体の声に耳を傾け、労働時間や作業環境を適切に見直す必要があります。文化財としての木版画が後世に受け継がれるためには、制度的な支援や職人への敬意を反映した仕組み作りが求められる時代となっているのです。
【ChatGPTを活用した健康対策の試み】
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とはいえ、現実を嘆いてばかりいても仕方ありません。そこで私自身が取り組めることを模索し、ChatGPTを用いて海外のサイトなどから情報を集め、健康維持のための簡単な運動メニューを作成してもらいました。
視覚的に分かりやすいイラストを中心に構成されており、ChatGPT自体はイラスト作成が可能でも、文字入りの図解に関してはまだ苦手な部分があることを実感しましたが。かなり、作業をシステム的に行えるか、CANVAを使ったり試行錯誤の連続でした。
この試みは、従来の情報収集と違い、短時間で幅広い情報にアクセスできるという利点があります。特に英語圏の健康関連サイトや医療ガイドラインを元にした内容を、翻訳を介さずに理解・応用できる点が大きな強みです。海外からの情報の輸入は、健康保険のないところで予防医療に対しての意識レベルの高さに注目しています。
また、AIによる提案は、一般的な運動習慣から症状別のケアまで幅広く対応でき、木版画の摺りをのような特殊な姿勢・動作を伴う職業においても、比較的適切なアプローチを導き出すことが可能です。実際に、坐骨神経痛や腱鞘炎に配慮した運動、骨盤や腰椎への負担を軽減するトレーニングなどを学ぶことができ、非常に有益でした。
さらに、イラストを交えることで、文章だけでは伝わりにくい動きのポイントや注意点を明確にすることができました。これにより、自分自身だけでなく、同業の仲間たちにも説明しやすくなり、知識の共有が促進されました。
こうしたAIの活用は、職人の個々の生活を支えるだけでなく、今後の健康教育やリスク予防の在り方を変える大きな可能性を秘めていると感じています。
【坐骨神経痛を和らげる運動法と注意点】
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坐骨神経痛に悩まされている方に向け、症状を悪化させる運動と、症状の緩和に効果的な運動を紹介します。適切な運動の選択が回復の第一歩となります。
坐骨神経痛の原因には、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などがあり、それぞれに対する対処方法が異なります。したがって、自身の症状に合わせて運動を選ぶことが重要です。医師や理学療法士の診断を仰ぎながら、無理のない範囲で取り組みましょう。
■避けるべき運動
腰を曲げる動作(ベントローイング、フォワードベンドなど)
スクワットやデッドリフト
衝撃の強い運動(ランニング、ジャンプ、バーピー等)
両足同時に上げる運動や急なねじり動作
これらの運動は腰や臀部、太腿の筋肉に過度な負荷をかけ、坐骨神経をさらに刺激する恐れがあります。特に急激な動作や反復の多い動作は、症状を悪化させやすいため注意が必要です。
■症状緩和に有効な運動
有酸素運動(ウォーキング、水泳、エアロバイク、水中エクササイズ)
骨盤チルト(下図参照)、、ブリッジ(次の図を参照)、修正版プランク(上記画像)などの体幹強化
穏やかなストレッチ(片膝(画像あり)・両膝(画像あり)を胸に引き寄せる、横向きの膝ストレッチ(下図参照)、)
これらの運動は、筋肉を柔軟に保ち、血行を促進する効果があるため、坐骨神経への圧迫を軽減する手助けとなります。特に水中での運動は、関節に優しいため高齢者や痛みの強い方にも適しています。
■注意点と管理
必ずウォームアップを行うこと
無理なストレッチは避ける
痛みを感じたら即中止
同じ姿勢を避け、定期的に体を動かす
運動後はクールダウンと十分な水分補給を行う
坐骨神経痛は時間とともに改善するケースが多いですが、継続的な自己管理が鍵となります。職人という立場で忙しい日々を過ごす中でも、少しずつ生活習慣を見直し、身体に優しい選択をしていくことが大切です。
まとめ
日々の生活の中で、定期的に軽い運動を取り入れることで、再発を予防し、長期的な健康維持が期待できます。また、冷えを避けることや睡眠の質を向上させることも、神経痛対策として重要です。
また医師の診断も時によっては、必要です。また接骨院も保険診療ができるところも増えています。無理せずにときには、専門家を頼りましょう。